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お話

1 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:39:20 ID:HOrnfrQO
俺に話し掛けてきた女子が居た。Kだった。

「…!…!」

急に名前を呼ばれ、どこから聞こえるのか、しばらく分からなくて

やっとその存在に気付いた。

彼女は探し物が見つからないらしく、俺にその場所を聞いてきたのだった。

2 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:42:02 ID:HOrnfrQO
俺は場所こそ知っていたが、ちょっと分かりにくい位置にあり、

説明がしにくい。随分と長い説明が続き、

「う〜ん、分かった!」

と一言。

「ありがとう!じゃあね!」

純粋に嬉しかったのだった。女の子に話し掛けてもらったことに。いや、

人にありがとう、と言ってもらったことに。

3 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:44:03 ID:HOrnfrQO
次の日、教室に入ろうとした俺を誰かが呼び止めた。

「おはよっ!」

挨拶してきたのはKだった。

「昨日、ありがとう。なんとか見つかったよ。」

4 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:47:38 ID:HOrnfrQO
「あぁ…良かった」

それとなく返した。

「あ、そうだ。」

なにやらポケットから取り出す。

「ハイッ」

紙切れを渡された。

「メールしようよ。それ私のアドレスだから。」

「またね。」

彼女は言った。屈託のない笑顔で。その目は俺が昔飼っていた

あの犬を思い出させたのだった。それが嬉しくもあり反面怖かった。


5 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:48:50 ID:HOrnfrQO
しかし、交わしたのは数通で、それきり連絡は途絶えた。

6 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:52:57 ID:HOrnfrQO
男女分け隔てなく話す彼女。そして、とびきりの美人だった。

彼女はクラスでも人気者。俺は…

そんな彼女は俺にも例外なく近寄ってくる。嬉しさより怖さが勝り、

近寄ってくる彼女を恐れ、避けるようになった。それでも彼女は俺に

笑顔を向けてくるのであった。その度、俺は恐れた。

7 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 21:56:01 ID:HOrnfrQO
Sという女子がいた。大人しい女性だった。Kと親友だった。意外にも。

普段無口な彼女がKの前となると心を開いていく様は、俺と、ある俺の大切

な人との関係を思わせた。

8 :癒されたい名無しさん:2006/09/26(火) 22:06:06 ID:HOrnfrQO
俺はSと打ち解けた。何となく自分と似た感じを持つ彼女に話し掛けることは

容易だった。俺に大切な人がいることは分かってる。それでも話してみたかった。

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